海外積立投資のススメ

私は40代のごく普通の会社員です。ただし一応、世間では名の知れた企業なので、自慢ではありませんが、多少なりとも余裕資金はあります。

この相場乱高下の時代、問題はこれを何で運用するかです(ちなみに住宅ローンはありません。もしあったら真っ先に返済します)。

私も人並みには投資経験があり、そして自慢ではありませんが、投資関連の書籍はかなり読破しています。

お気に入りはバートン・マルキール。『ウォール街のランダム・ウォーカー』と『投資の大原則』は、投資のバイブルと言ってもよいでしょう。

最近の本の中では、『ゾーン 「勝つ」相場心理学入門』(マーク・ダグラス著)、『あなたにも5000万円貯まる 信じられない「仕組み」』(上地明徳著)、『半値になっても儲かる「積み立て投資」』(星野泰平著)、『マネー避難』(藤巻健史著)、『ヘッジファンドの真実』(若林秀樹著)も、非常に関心深く読みました。

また、「みんなの海外投資」というサイトに、「海外投資・海外ファンドに関する著書を評価・比較してみました」という項目があったので、ここで紹介されていた『海外分散投資入門』(荒川雄一著)、『ほったらかし海外ファンド成功法』(森智紀著)などを含む、計7冊も試しに読んでみました。

そして至った結論が「海外積立投資」でした。

ではまず、なぜ「積み立て」か? これは、たいていの人間がそうでしょうが、月々強制的に引き落とされない限り、どうしてもおカネを使ってしまうからです。

なぜ「海外」か? 海外にこだわったのは、国内と海外の運用機関の歴然とした運用力の差のためです。

たとえば国内の積立投資の代表的な商品とも言える、セゾン投信の「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」の基準価格騰落率は、直近3年でマイナス19.2%、設定来でマイナス23.49%(2011年7月29日現在)です。

べつにセゾン投信の悪口を言うつもりはさらさらなないのですが、下落が続く投資信託を積み立てても、長期で損失を積み重ねることにしかなりません。

また、今の時代、成熟国に生きる我々としては、新興国の成長の果実を享受しない限り、高利回りの運用はあり得ないでしょう。

海外での運用は、海外の運用機関に任せるべき。それも「海外積立投資」にこだわった理由の一つでした。国内で販売されている、海外ファンドの〝コピー商品〟では満足できません。

問題はどの商品を選ぶべきか? です。

タワー


海外積立投資ならハンサードが有利

海外積立投資を行うにあたって、果たしてどの商品がいいのか?

いろいろと研究してみましたが、私には「海外積立投資比較」というサイトが多いに役に立ちました。

そこでベスト3として紹介されていたのは、ハンサードの「アスパイア」、フレンズプロビデントの「プレミア」、スタンダードライフの「ハーベスト」。

これらの商品は自分で選んだファンドを入れる言うなれば〝箱〟なので、どの程度のリスクのファンドを入れるかによってパフォーマンスは異なります。したがって、単純には過去のパフォーマンスを比較できません。

業者によっては「積極型」「中立型」「安全型」などと指示し、お任せでファンドを選んでもらうケースもあるようです。あとは「中国には期待していないので入れないで」など……。

いい加減と言えばいい加減ですが、たとえばフレンズプロビデントの「プレミア」の場合、200本以上のファンドの中から10本を選ぶわけですから、それぞれのファンドの特性を把握するだけでも大変です。

従って選択の基準は過去の運用パフォーマンスよりも、「手数料」と「利便性」に重点を置くことにしました。

まず上記の3ファンドのうち、スタンダードライフの商品は香港に行かなければ買えないという制約があります。これは私にとってはOUTです。そんな時間はありません(休暇に旅行で行くならまだしも)。

そこでハンサードの「アスパイア」とフレンズプロビデントの「プレミア」をコスト面で比較してみました。

海外積立投資の口座は通常、「初期口座」と「累積口座」に分けられます。初期口座とは積立開始から数か月間の積立総額が、契約した積立期間が満了するまでロックされる(引き出せない)部分です。

引き出せないうえに、その期間、これに手数料がかかり続けるわけで、契約者にとっては厄介な部分ですが、逆に言えば、ここが運用会社の収益源になるわけです。

上記のサイトによると、フレンズプロビデントの「初期口座」は18カ月間(手数料年6%)、ハンサードの場合は24カ月間(同8%)。フレンズプロビデントの方がロックされる金額が少ないわけですから、「初期口座」については前者の方が有利です。

ただし問題はその後の「累積口座」。「初期口座」が2年間として、25年契約ならその後の「累積口座」の期間が23年間もあるわけですから、この間の手数料がコストの明暗を分けることは明白です。

再び上記サイトによると、「初期口座」後の積立時価総額にかかる手数料が、ハンサードはフレンズプロビデントの約1/4とのこと。満期近くになると時価総額も膨らみますので、両者には年間100万円以上の手数料の違いが生じることもあるそうです(手数料だけで100万円も!)。

もうひとつ知らなかったのが「ボーナス」という制度。これは簡単にいえば、大きな金額を長期間積み立ててくれる人ほど多く、運用機関がサービスとして「初期口座」に付けてくれるおカネです。

この「ボーナス」がフレンズプロビデントの場合は積立金額500ドル(約4万円)から、ハンサードの場合は同250ポンド(約3万3000円)からつきます。

ただし、ハンサードは初月に500%のボーナスがつくので、たとえば5万円で積み立てた場合には、初月に30万円から運用されます。こちらは「貯蓄口座」と違って25年間フルに運用される(途中解約も引き出しもできない)わけですから、大きな違いにつながります。

以上の「手数料」と「ボーナス」の違いを勘案して、月々5万円を25年間積み立てた場合を比較してみましょう。

仮にどちらも平均年利10%で運用されたと仮定すると、25年後にフレンズプロビデントは約5500万円になりますが、ハンサードは約6900万円と1400万円もの違いが生まれます。

積立金額が大きいほど、さらにこの違いは大きくなるわけですから、コスト面からはハンサードが非常に有利という結論になります
コスト
海外積立投資比較海外積立投資比較

海外積立投資商品はどこで買う?

「海外積立投資ならハンサード」、という結論は出たわけですが、問題はその辺りの証券会社や銀行では売っていないこの商品をどうやって買うのか? です。

これについては世の中に情報が氾濫していますが、選択肢はどうやら、

① 日本の投資助言会社のサポートを受けて買う
② 香港で許可された投資顧問(IFA)を通じて買う
③ 国内の紹介業者を通じて香港のIFAを紹介してもらって買う

の3つに集約されるようです。

サイトを検索すると③のパターンが一番多いようですが、それこそ業者が乱立状態。どの業者がいいのか、そもそも基準がわかりません。

そこで、業者選びについては「フレンズプロビデント購入方法のまとめbyくまぽん」「みんなの海外投資」などのサイトを参考にしました。

上記のサイトから抜粋すると、以下が違法業者と考えられるようです。

<違法業者>
海外投資お役立ちガイド(「わんちゃいくん」という人物が運営)
・アメジスト香港 (笹子善充という人物が運営)
メイヤー (過去に行政処分を受けたのに事業を継続している……)
グローバルレポート (森智紀という人物が運営)
IFAジャパン (荒川雄一という人物が運営)
・浅川夏樹 (「グローバル化時代の資産運用」というサイトを運営)
・オフショアファンドクラブ
・オールスターフィナンシャルジャパン
・香港プロアクティブアセットマネジメント
(詳しくはこちら)
http://www.minkaigai.com/archives/1185
http://www.minkaigai.com/archives/1197

そして、合法業者・違法業者の基準は以下のように定義されています。

<合法会社>
・金融庁の免許あり
・海外金融商品の販売・勧誘はしない
・投資助言契約の締結が事前にある
・個別金融商品の固有名詞をネットや本に書かない
・海外金融商品の個人直接購入のノウハウ提供
(上記すべてが必要です)

<違法業者>
・無免許で営業
・インターネットや書籍で海外金融商品の固有名詞を出し、公衆に宣伝・勧誘する
・事前の投資助言契約を締結しないまま、営業マンが商品説明を行い商品勧誘をする
・紹介者・仲介者を連鎖式に組織する
・香港IFA経由でしか海外金融商品は買えないと虚偽説明をする
・無償で業者を紹介します、香港ツアーに案内しますと集客する
(1つでも該当すると違法業者の可能性があります)

この基準はとてもわかりやすくて、私の業者選びの参考になりました。同サイトで展開されている興味深い議論については、また後日ご紹介します。

そしていきなり結論に行きますが、海外積立投資商品を正しく買えるルートは、①の「日本の投資助言会社のサポートを受けて買う」です。なぜなら、違法業者が乱立する混沌とした業界で、合法的に正々堂々と買うルートはこれしか存在しないからです。

②と③は違法です。

②の「香港で許可された投資顧問(IFA)を通じて買う」は、海外で許可されている正式な投資顧問でも、日本において無許可で日本人に営業するのは違法だからです。

なお、日本で有名な投資助言業者の例として以下が挙げられます。
ピクテ http://www.pictet.co.jp/
アブラハム・プライベートバンク http://abraham-bank.com/
アセット・ナレッジメント http://www.asset-k.com/

金融庁もHPで(「無登録の海外所在業者による勧誘にご注意ください」)注意喚起しています。

香港のIFAといえば「アロイ」や「BMI」が有名ですが、彼らは日本の違法業者(アメジスト香港等)たちとねずみ講を構築して日本人を勧誘していると言われています(「フレンズプロビデントのマルチ・ネズミ講による勧誘にご注意ください」)。

そして、③の「国内の紹介業者を通じて香港のIFAを紹介してもらって買う」を選択するのは、は違法業者の巣窟に自ら飛び込んでいくようなものです。

無登録の業者が多く、違法業者と取引するリスクを取ることになるので一番危険です(無免許営業は、刑法で懲役5年、若しくは1億円以下の罰金に処せられる可能性がある犯罪)。

この手の業者の多くは「香港○○契約ツアー」などを主催して、参加しなければ海外積立投資商品を購入できないかのような錯覚をさせています(契約するまでホテルに監禁されたなんて恐ろしい話もあるようです)。

おそらく非常にコストパフォーマンスの悪いツアーでしょう。それ以前に違法なのですから、問題外の話ですが。

次の課題は、では「合法業者の中からどの会社を選ぶか」です。

悪徳

選ぶなら国内の安心・安全な投資助言業

国内の合法業者を選ぶにあたって私が参考にしたのは、海外投資に関するあるサイトでした。

このサイトは辛口のコメントが多いのですが、その中に次のようなコメントがありました。まずこの方は、(A)国内合法投資助言会社、(B)合法香港IFA、(C)海外ネット証券の中で比較検討をされていたようです。

以下、抜粋しますと
-------------------------------------
アブラハム・プライベートバンクの投資助言サービスは信頼できますよ。私は積み立ても一括も、とても利益が出ていて満足しています。

私も香港のIFA(日本人に営業していない合法香港IFA)への直接アクセスを検討したことがあります。結局、私は国内合法投資助言を選んだのですが、IFA選びについては、こちらをご参考に。

<海外ファンドを買う場合のコスト比較>

(A)国内合法投資助言
 ―1,000万円投資をして10万円弱アブラハムに払う(投資助言料0.945%)
 ①日本人担当者と対面でファンド選択や、購入・売却手続きができる安心感の対価
 ②税務や法律に関して非合法なことをしないという安心感
 ③デューデリジェントされた合法商品を選んでいるとの信頼感

(B)合法香港IFA
 ①一任運用をしないなら、投資助言料は不要
 ②一任するなら1.3%~(の手数料)、ファンドを買うだけならそれ以上手数料は無い
 ③メールのやり取りは英語、担当者は休みがち、その上日本在住者の法務・税務に知識
  が無いため、違法商品を勧められるリスクある

(C)フィリップ証券等の海外ネット証券
 ①200万円程度の一般人向けヘッジファンドが買える

ファンドが将来上がるか下がるかは分かりませんし、IFAの能力よりも、結局は購入した金融商品のファンドマネージャの実力次第なので、結局はコストと手間の比較です。

時間があるなら(Cネット)、時間がないなら(A国内合法)がよく、(Cネット)と(B香港)はどちらも投資家に手間が発生するので、(B香港)を選ぶなら投資単価が安く選択肢が多い(Cネット)がおススメ。

結局、金融商品自体はどこでもそれほど変わらず(そもそも1,000万円程度で購入できる商品はどこに行こうがあまり変わりません)、リターンが良い商品は人気で、リターンが低い商品は不人気なだけ。

あとは業者への手数料(国内業者ならアブラハム0.945%、香港IFAは一任なら運用総額の1.3%)をどう見るかだと思います。

たまに香港IFAのファンドマネージャは有能で、という宣伝(?)カキコミがありますが、IFAなんかよりも大事なのは何を買うか。金融商品のファンドマネージャが一番重要ですから間違えないで。

もちろん、どこで買おうと、ファンド運用会社がファンド購入手数料を3%~5%取ります。

余談ですが、海外ファンドを日本の野村で、投資信託形式で買うと(例えばマン島セレクト)、これにさらに+3%~+5%のコストが乗ってきますが、これは目論見書をよく読まないと見えにくいですね。三菱UFJやシティで割高ファンドは買えます。

最後に違法香港業者は論外ですからご注意を。⇒日本人に営業している違法な香港IFAについて http://www.minkaigai.com/archives/684

手間とコストと商品を元に独断でまとめると

<500万円以上の投資なら>
国内合法投資助言(アブラハムなど)>合法香港IFA=香港ネット証券(フィリップ証券など)>国内証券会社(ノムラやシティなど)

<200万円以下の投資なら>
香港ネット証券(フィリップ証券)>楽天証券、SBI証券
(このクラスは国内合法や証券会社は対人で相手にしない)
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大切なのはIFA選びではなく、商品選び。IFAに無駄なコストを払うくらいなら、国内投資助言業者か香港ネット証券。手間も考慮すれば国内合法投資助言業者が有利。コストが上乗せされている国内証券や銀行は問題外……というのが結論のようです。

また、アブラハム・プライベートバンクは、投資助言料が0.945%と安いのも魅力のようです。

また、以下のようなサイトもありました。

これだけ★簿記検定」---この方は「アブラハム・プライベートバンクのDVDは高価ですが、本来、香港まで行って契約するものを、日本で契約できるのですから、その手間と時間を考えれば安いものかと思います。パフォーマンスで十分元が取れますし」とのこと。

また、「アブラハム・プライベートバンクで投資してみた」というサイトには、「サービスに大満足」というコメントもありました。

信頼できる海外投資業者ベスト3を発表!」というサイトでは1位の評価を得ていましたし、「海外投資の優良業者はどこ?合法企業5社を徹底比較!」によれば、資本金が最も大きいので安定感もありました。

また、「アブラハム・プライベートバンク入会案内」によると、親会社には東京海上日動火災保険が出資しているので、まさか怪しいことはしないだろうという安心感もありました。

そんなわけで、私も一番安心できそうな、アブラハム・プライベートバンクで海外積立投資を始めることにしました。

法令遵守を徹底した投資助言業者

アブラハム・プライベートバンクで海外積立投資をすることにした私は、まず「インテリッチの投資法DVD」(DVD2枚組+冊子1冊 49,800円)を購入しました。

わざわざ香港へ行って契約する人もいることを考えれば安いもの。また、入会金と年会費が無料なので、実質的にはこれらの代わりのようなものです。DVD購入=入会となります。

DVDは30日間なら全額返金保証。迷っている方でも、試してみる価値はあります(すなわち30日間は退会も自由です)。

内容は「会社案内」から「リスクとリターンの関係」や「効率性フロンティア」など少しむずかしい内容まで網羅しており、私にとってはとても満足のいく内容でした(もともと返品する気はありませんでしたが)。

その後、同社から電話連絡があり、これまでの投資経験やヘッジファンドの魅力などの話をした後、実際に担当者が我が家を訪問するか、あるいは私が来社するかを選択するように勧められました。

私は訪問してみることにしました。どんな門構えか、どんな面構えの人たちがいるのか、雰囲気を感じてみるべきだと思ったからです。「合法的な投資助言会社の選び方」は本当に正しいのでしょうか?

○月○日 アブラハム・プライベートバンク訪問

担当者は30代の男性。最初は世間話などをしながらざっくばらんな雰囲気。それから話は次第に具体論へ。

私も多少なりとも知識を詰め込んでいたつもりでしたが、相手はやはりプロ。むずかしいことも噛み砕いて教えてくれるので、目からうろこでした。

特に「ポートフォリオ」や「シャープレシオ」の話などは、知っているつもりで知らないことがたくさんありました。「なるほど!」ということもしばしば。

実際のファンドを組み合わせたシミュレーションもしてくれたので、とても具体的にイメージが湧きました。

とにかく私の希望をすべて言いたいだけ言い、より具体的な提案は後日メールするということで、その日は勝手に期待感いっぱいになって帰路へ。

やはり訪ねてみてよかったと思います。とにかく「徹底的に法律を遵守するちゃんとした会社」であることがわかりました。やはり「信頼できる海外投資業者ベスト3を発表!」の前評判は、伊達ではなかったようです。

そしてそれから起こった変化がひとつ。新聞を読むのがおもしろくなりました。米国、ユーロ圏、新興国、為替、金利……これまでは他人事のように読んでいたものが、どれもこれからは自分の投資に深くかかわってくるのですから。

ブラジルやインドネシアやタイのことなんて、今まではまったく関係がなかった私……。提案メールが届くのが楽しみな毎日です。

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プロフィール

Author:海外積立投資実践人
フレンズプロビデント・スタンダードライフ・ハンサード・フォルティスなどのどれを買うか?そしてどこで買うか?40代会社員の私の体験談・遍歴を備忘録として語ります。

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